私は奥多摩の山が大好きです。滝や渓流が多く点在していて、春から秋にかけて緑が深くなりやがて色づいていくところは素晴らしいと思います。御嶽山が奥多摩エリアでは1番大好きな山でした、この前の日曜日までは。御嶽山のお姉さん山(勝手に言ってます)川苔山に出会って全てが変わりました。川苔山は御嶽山のようですが、スケールがさらに大きくなった感じです。より大きな滝や渓流、そして少し難易度の高い登山ルートなどが素晴らしい。御嶽山には悪いけど。
集合時の天気は完璧とは程遠いものでした。私たちは天気予報を見て心配して当日を迎えました。悪天候は改善する様子もなく、梅雨の時期のような天気が早めにやってきなような感じです。登山自体には問題ないと判断して雨具を準備していきました。弱目の雨と聞いていたのに、登山を開始してすぐに霧雨とは言い難い大粒の雨が降ってきました。とりあえず百尋ノ滝は見に行こう、ということで向かいました。
百尋ノ滝までは登山開始から約1時間半かかりました。登山道は常に渓流と並行して進み、大きな岩の上を大量の水が流れるような迫力のある景色が続きます。このコースは私が登った山の中でも一番好きな場面の一つです。坂は急すぎず、初心者でも登れそうです。途中に木の手すりなしの橋が多数かかっており、狭く崩れやすい道幅も相まって雨の中では危険度が増しました。雨は少し弱まりましたが私たちグループはいつもと違いテンションが低めで、お互いが橋や狭い道を安全に通過するのを確認して進みました。景色がとても美しいのに緊張感がありました。
上記にもあるとおり、滝までの所要時間は1時間半でしたがm最初何を間違ったのか45分程度と勘違いしていて、疲れもあり、地図を読み間違えたのではないか、とかでも分岐を間違えたわけでもないよな、とか言いながら進みましたが、滝の音を聞いてとても安心しました。やっと百尋ノ滝につきました!
百尋ノ滝についた時の気持ちは山頂についた時のような気分でした。心配や疲れは滝の美しさに奪われ、感動が勝りました。道中雨に濡れましたが、この景色を観れるのであればなんてことはありませんでした。池を避けて滝壺に近づくと、水の音と振動が体に伝わるくらいの迫力がありました。
しかし、登山はここから。時間を考えると長くは滞在できず、川苔山頂を目指してさらに奥へ進まなければなりません。そして計画していた時間よりも少し遅れていたのも確か。写真を撮っておやつを少しかじったらコースに戻りました。事前情報からもここからが少し厄介でした。
次のセクションはタフでした。大きな岩があるところもあり、場所によってはクサリもあり、坂が急なためロープを伝って登らなければならない場所もありました。みんなの士気はまたガクっと下がりました..しかし幸いなことに急坂は10分程度て終わり、全体のコースとしても急坂が少しあり、そのあとは低勾配が続くという繰り返しでした。しかし、雨のせいなのか、汗のせいなのか、とても気持ちよく登れたとは言えませんでした。私はいつも家でやっているトレーニングに比べたらこんなのなんでもない!と言い聞かせて登りました。しかし、イギリス人が雨を気にしない性質が奏功したのかわあかりませんが、美しい景色を楽しみながら全体的にはしっかり楽しむことも忘れずに登ることができました。
仲間の中には天気やコンディションもあり、難しい登山となった人もいました。登山中のコンディションにはいろいろな要素が関わってきます。例えば、前日の食事内容や睡眠の質から時期的な問題まで様々です(女性じゃなくても時期は影響を及ぼします。)運動ができるできないの問題でないことの方が多いかもしれません。グループの中で一番の体力自慢が簡単な部類の山でいつも以上に疲れてしまうこともあります。いつも変わる仲間の状況をチェックしながら互いにサポートできる点でグループでの登山はより安全性を高めてくれると思います。時には私が登れなさそうと思っていても、仲間のサポートによって可能になることも多いです。今回は私が助ける番だと思い、グループの休憩をしっかり撮ってエネルギー補給のおやつや水分をしっかり撮っているかチェックしました。(もちろん声かけや帰ったらビールを飲もうという約束も忘れず。)
何とか遅れを取り戻し、山頂にはいいタイミングで着くことができました。まず乾いた着替えに着替えてからまずおにぎりを食べてエネルギー補給しました。それから写真を撮りました。雲で遠くの景色は見ることはできませんが、雲が山にかかる幻想的な景色を楽しむことができました。日没までにしっかり余裕を持って戻れると確信したので、心にも余裕を持って戻ることができました。
山頂から下りはじめて5分くらいで日が出てきました。灰色だった木々も色をもち、変化が素晴らしかったです。鳥のさえずりも聞こえてきて、足取りが軽くなるようでした。その後とても不思議なことがありました。視界に白いものが急に入ってきて、私たちが歩いてきた道が濃い霧に飲み込まれどんどん見えなくなっていったのです。森の半分は霧、もう半分は晴れというとても奇天烈な光景でした。その後霧が広がってきて私たちも吸い込まれてしまいました。
映画「ミスト」のような霧に飲み込まれ、森は物音ひとつせず静かでした。不気味さで腕の毛が逆立ちました。すると夫がホラーシーンの再現を始めました。グループの中にコメディアンが一人いるとやっぱりいいものですね。
霧の中を歩くこと約1時間、また空気が澄んできてきましたが、下りの道は異様に長く感じました。ペースを保って何とか問題なく鳩ノ巣駅に戻ってくることができました。この下りも上りと同じく3時間程度かかり、全体の行程も6時間程度かかりました。
悪天候と疲れを差し引いても、川苔山の美しさは最高クラスです。これ以上にオススメのコースは他にありません。この登山は忘れられない思い出になりました。また天気がいい日にチームの仲間みんなで戻ってきたい山です。川苔山へのアクセスは比較的簡単で、JR奥多摩駅下車ののち、駅前すぐのバス停から川苔橋行きのバスに乗ります。バスから降りた逆側の道から登山道がスタートします。長時間の登山に不安がある方は、百尋ノ滝にいって帰ってくるルートでも十分楽しめると思います。ただ帰りのバスの本数が少ないので時間には余裕を持って計画を立てるといいと思います。多くのかたが地元のタクシーを利用するケースもあるそうで、四人で乗れば金額もそんなに高くはつかないようです。
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