谷川岳 (たにがわだけ)
四季折々の変化が楽しめる谷川岳の登山は迫力のあるコース。2つの頂上があり、トマの耳(1,963m)、オキの耳(1,977m)尾根をつたって10分ほどで繋がっています。とても素晴らしい景色が広がるこの山ですが、油断してはいけません。谷川岳は日本でもっとも死亡者の多い山としても知られ、ギネス記録にもなっているほど。クライミングやハイキングで命を落とした死者たちを弔う慰霊碑が登山道の脇に多数建っています。 ハイキングシーズンは7月から11月。冬季には近隣のスキー場がオープンします。
百名山
アクセスは新幹線+バスまたは電車。
新幹線: 東京駅から上越新幹線で上毛高原駅下車(約1時間半)、関越交通バスで谷川岳ロープウェイの土合口駅下車(45分程度)
在来線: JR水上駅で下車後、バス(25分程度)もしくはJR土合駅から1.3km歩くとロープウェイ駅に着きます。
中〜上級レベル
短距離のルートで登る場合、ロープウェイを利用して山頂駅から約2時間で山頂です。
チャレンジングなルートに挑戦したい場合、ロープウェイ山頂駅までが2時間半、そこから2時間で山頂。合計所要時間は4時間半程度です。
より上級者のルートだと、上記のルートに加え、6時間で新潟方面に抜ける1泊2日のルートもあります。
ハイキングシーズンは7月から11月。その年の降雪、残雪により変動します。
ロープウェイ
谷川岳ロープウェイの料金
大人: ¥1250 (片道), ¥2100 (往復)
子供: ¥630 (片道), ¥1050 (往復)
営業時間
4月から11月の夏期:
平日は8:00 ~ 17:00
週末と祝日は7:00 ~ 17:00
12月から3月の冬季:
毎日8:30 ~ 16:30
谷川岳ロープウェイの公式サイト剱岳 (つるぎだけ)
日本で一番危険度の高い山の一つが剱岳。死者数は谷川岳よりも少ないものの、ハイカーの度胸と冷静さが問われる山です。 登山道にはクライミングの様な要素もあり、垂直に近い崖を岩に留められたハシゴやクサリを伝って登る様なセクションが多数あり、それらを登れる体力と技術を要します。 「2000メートルの落差を背に登るハシゴ」と聞いて胸が高鳴るような方にはお勧めです。(普通だったら震えます)
百名山
アクセスは電車+ケーブルカー+バス
東京駅から北陸新幹線で富山駅下車後(約2時間)10分ほど歩いて、電鉄富山駅へと乗り換えます。富山地方鉄道に乗って立山駅まで所要時間約1時間です。
立山駅からは立山ケーブルカーを利用して美女平駅まで約7分かけて登ります。その後、立山高原バスに乗り立山室堂駅で下車。
上級(最低でも一泊二日
剱岳にはさまざまなルートがあります。一つは 長次郎雪渓や平蔵谷雪渓を登るバリエーションルートと呼ばれる登りです。国内最難関のルートと言われています。 ややレベルを下げたい方は(それでも難易度は高いです)早月尾根ルートか別山尾根ルートに先に挑戦するといいでしょう。しかし、どのルートも間違いなく上級者しか登れないルートであり、クサリ場やハシゴを含むため、経験と技術と体力、運動能力どれが欠けてもいけません。
室堂ルート:室堂バスターミナルを始点とした一番ポピュラーなルート。14.4kmの行程は休憩なしで12時間40分かかるそうです。
室堂バスターミナル~ (55 mins) ~ 雷鳥平 ~ (1h 50 mins) ~ 別山の腰(1h 5 mins) ~ 劔御前小屋 ~ (30 mins) ~ 一服劔 ~ (40 mins) ~ 前劔 ~ (1h 20 mins) ~ 劔御前山(最高点) ~ (1h 20 mins) ~ 前劔 ~ (40 mins) ~ 一服劔 ~ (20 mins) ~ 剣山荘 ~ (1h 40 mins) ~ 別山の腰~ (1 hour 10 mins) ~ 雷鳥平~ (1 hour 20 mins) ~ 室堂バスターミナル
室堂から雷鳥平までの間最初の30分は舗装された道路です。次の25分は階段が続きます。別山の腰までは岩岩しい箇所が多いです。この辺に劔御前小屋があります。ゴツゴツした坂を降りるとキャンプ指定地があり、そのさきに劔沢小屋があります。20-30分岩ゾーンを越えると、頂上までに差し掛かる3番目で最後の山小屋である剣山荘があります。その後の道はかなりわかりにくく、危険度が増します。一服劔に上がった後、前劔までに長いクサリ場があります。そこからさらに狭い道幅の急勾配の山道とさらにクサリ場とハシゴが続きます。ハイシーズンになるとこのクサリとハシゴのゾーンで渋滞が起き1時間待ちもあるそうです。その後道が二手に分かれます。登りと下りの二手で、上り方向に進むと、カニのたてばいで、下に進むとカニのよこばいに差し掛かります。名前の通りカニが這うように鎖を伝って登っていくと、山頂です!
剱岳では残念なことに死亡事故がほぼ毎年起こっています。そんな危険な山に挑むにはしっかりとした知識と装備が必要です。
立山: 命を失うリスクを負わずに自然を楽しみたい方には、立山黒部アルペンコースがあります。 バスとケーブルカーを使った観光ルートで歩行時間は15分のみです。このルートは日本の屋根と称されることもあるこのルートではこの上なく素晴らしい日本アルプスの眺望を楽しむことができます。
立山アルペンルート山荘 / キャンプ指定地
山荘は例年7月後半から10月末までの営業。 宿泊には予約が必要です.
劔御前小屋: 別山ルート上にあります。室堂からおよそ2時間50分程度のところにあります。
劔沢小屋: 別山分岐から1時間ほど降りたところ、キャンプ場を越したところにあります。
利用料金
1泊2食付き: ¥12000
1泊夕食付き: ¥11000
1泊朝食付き: ¥10000
素泊まり: ¥8000
昼食弁当: ¥1000
剣山荘: 一服劔の近くにある山荘で、山荘から山頂まで2時間半程度掛かります。
劔御前小屋公式サイト富士山 (ふじさん)
富士山は言わずと知れた日本で一番有名な山ですね。毎年約25万人が登山に訪れるといいます。標高3376m日本一のこの山を登るためには、しっかりとした装備で挑む必要があります。
百名山
アクセスは電車+バスまたは車。
富士山の登山日には制限があります。毎年7月から9月の開山日にしか一般の方は登山できません。(詳しい日付はその年によります。)
電車+バスでのアクセス
富士急行で終点河口湖駅下車。富士登山バスに乗り、五合目の駅で下車すると、吉田口(登山口)に着きます。吉田ルート.バス停は河口湖駅の目の前にあります。駅内でバスのチケット購入ができます。
車でのアクセス
車で五号目まで乗り付けて登山を開始することもできます。車の場合、吉田口を入れて4つのルートの登山口にアクセスできます。(吉田口 / 富士宮口 / 須走口 / 御殿場口)御殿場口にマイカー乗り入れの規制はありませんが、そのほかのルートに向かう道路には規制があるので注意です。規制期間の間は駐車場から登山口までシャトルバス・シャトルタクシーが運行されています。
規制期間は次の通り。吉田ルート: 7月10日 5:00 pm ~ 9月10日 5:00 pm. 駐車場:富士山駐車場 須走ルート:7月10日 12:00 pm ~ 9月10日 12:00 pm。駐車場: 須走他目的広場臨時駐車場 富士宮ルート:7月10日 9am ~ 9月10日 6pm。駐車場:水ヶ塚公園の駐車場
Hike To The Clouds ポイント:
吉田ルートは一番アクセスがしやすく難易度的にも比較的簡単です。それゆえ一番混雑します。混雑の中で登山をしたくなければ、吉田ルートは避けるのが無難です 。
登山全般に言えることですが、週末の方が混雑します。富士山は混雑も日本一です。ルートがすべて人で詰まっている様な感じです。可能であれば平日に行った方が満足度はかなり高いと思います。
富士登山オフィシャルサイトはこちらをクリック富士山登頂は簡単か?ということですが、ルートによって難易度が全然違うので一概には言えません。登るのに5時間から10時間を要し、下りも3〜4時間を要します。人が多い場合、自分の登りたいペースで登れない状況もあり、その中で急斜面の滑りやすい岩を体全体を使って登らなければなりません。また高度も高いため、天気の変動が目まぐるしく、中には頭痛や吐き気などの高山病の症状が出る人もいます。1泊2日で高度順応をしながらの登山がより安全と言えます。
登山道に山小屋、トイレ、自動販売機の設置がある箇所もあります。
至仏山(しぶつさん)
標高2,228mの至仏山では雲海を見られるチャンスがあります。尾瀬を一望できる景色はまるで天界から地上を見下ろす様です。
尾瀬についてもっと知りたい方はこちら(日本語)百名山
新幹線
東京駅から上越新幹線で上毛高原駅下車(1時間20分).
関越交通のバスに乗って戸倉まで 2時間程度. シャトルバスに乗って鳩待峠まで30分。
アクセス方法2: 電車で沼田駅まで向かう。
沼田からバスに乗り戸倉で下車。その後はシャトルバスで鳩待峠下車.
尾瀬保護財団の公式ページはここをクリック標準タイムで鳩待峠から登頂まで3時間、下りに2時間程度を要します。時間だけで見るとそれほど長くなく、難易度的にも低い様に見えますが、実は少し難しいルートと言えます。ゴツゴツとした岩が多く鎖場もあり、木製の階段の箇所が多く、雨の日は特に滑りやすいです。装備をきちんと整えたハイカーでも滑る様なところなので、靴底のグリップを過信せず慎重に進む必要があります。
至仏山のコースは2通り
コース1:山ノ鼻側から登り、鳩待峠へ降りるコース
コース2: 鳩待峠から登って同じコースを降りるピストンコース.
山ノ鼻コースは上り専用のコースで、下りには利用できません。理由は植生保護と転倒などの事故防止のためです。また途中に笠ヶ岳へと通じる分岐があるので、ルートを間違えないように注意したいところです。
トイレ / 山小屋 / ビジターセンター
上記施設は鳩待峠にしかないので、水分補給やトイレ休憩等は済ませてから入山してください。
槍ヶ岳
槍ヶ岳は日本で5番目標高を誇り、経験を積んだハイカーにとっては登ってみたい山のリストには必ずと言っていいほど入っているでしょう。名前の通り、頂上部が空に向かって槍のように尖っている見た目も特徴的です。登山に適しているのは雪がないことが多い8月です。
槍ヶ岳山荘公式サイトはこちら百名山
電車とタクシーでのアクセス(上高地ルート/槍沢ルート)
上高地までは電車でアクセス可能で、そこから登山口まではタクシーが利用出来ます。
バスでのアクセス(上高地ルート/槍沢ルート)
上高地バス停から横尾山荘(約14キロ)まで歩く人が多い。
バスは新宿から、平湯温泉バス停 (4時間25分)下車。上高地公園線に乗り換えて上高地バスターミナル下車。(25分)バス会社は濃飛バスという会社で、下にリンクがあるので時刻等はチェックしてみてください。
電車とバスのアクセス(新穂高ルート)
アルピコという名前の直行バスが新宿などの都心から上高地バスターミナルまで運行しています。
電車・新幹線・バスでJR高山駅まで行って、バスで終点新穂高温泉)下車。(約1時間30分).
新宿から高山駅までのバスもあり。(5時間 30分).
車でのアクセス (新穂高ルート)
旅館 新穂高 奥飛騨 に駐車場があります。また新穂高温泉エリアにも駐車場があるので、詳しくは駐車場マップのリンクを参照してください。
奥飛騨温泉郷サイト内新穂高エリアの駐車助湯マップ 日本アルプスサイト槍ヶ岳山頂まではいくつかコースがあります。
上高地ルートと新穂高ルートは人気です。槍穂高尾根を通るルートが上高地出発のルートの中では一番難易度が高いです。
熟練したハイカーは岐阜側から穂高の山々を西川尾根から登ってきます。また東川尾根(長野側から)もあります。
上高地ルート(槍沢ルート)
槍ヶ岳は上高地から2〜3日(体力レベルによって所要時間が変化)で登ることができます。きちんと装備を整えた中級ハイカーだと大きな問題なくこなせるコースだと思います。
登山口に着いたら登山口を示す標識が所々にあるので、確認しながら進めます。
登山道には山荘が多くあります。しかし、殆どの山荘は宿泊に予約が必須なので、事前に確認しましょう。3人までのグループなら予約なしで受け入れてくれるところもあるので、想定外の場合に頭の片隅に入れておくといいでしょう。基本的なルートと山荘の位置のリンクは下部にあります。
二泊三日の初挑戦のルート例
1日目
Kamikochi Bus Terminal ~ 横尾山荘(3h)
横尾山荘 ~ 槍沢ロッヂ (1h 40)
槍沢ロッヂ泊
2日目
槍沢ロッヂ
天狗池(天狗原分岐から40分)
南岳(南岳小屋)
槍ヶ岳山荘
3日目
槍ヶ岳山荘
徳沢キャンプサイト
上高地バスターミナル
槍ヶ岳山荘グループ公式サイト穂高岳
穂高岳は周辺の幾つかの峰の総称で、奥穂高岳 西穂高岳 前穂高岳 北穂高岳 などが含まれます。その中で最高峰の奥穂高岳の標高は日本で3番目の高さを誇り、北アルプスの最高峰でもあります。
上高地公式サイト百名山
電車とタクシーでのアクセス
電車で上高地下車後、タクシーで登山口までいくハイカーが多いようです。
バスでのアクセス
高地バス停から横尾山荘(約14キロ)まで歩く人が多い。
アルピコという夜行バスは新宿から上高地バスターミナルまで直行で行けるバスです(リンクあり)
バスは新宿から、平湯温泉バス停 (4時間25分)下車。上高地公園線に乗り換えて上高地バスターミナル下車。(25分)バス会社は濃飛バスという会社で、下にリンクがあるので時刻等はチェックしてみてください。
濃飛バス公式サイト穂高岳のルートは色々ありますが、初めて行く方のルートはこの一択です。
涸沢ーザイテングラートコース
総距離: 36km
総移動時間: 16時間 30分(休憩時間含まない)あくまで標準タイムで人によります。
1日目
上高地 - (55 mins) - 明神 - (1h) - 徳沢 - (1h 10 mins) - 横尾山荘 - (1h 20 mins) - 本谷橋 - (1h 40 mins) - 涸沢
涸沢ヒュッテにて宿泊
2日目
涸沢 - (1h 30 mins)- ザイテングラート尾根 - (1h 20 mins) - 穂高岳山荘 - (50 mins)- 奥穂高岳 - (40 mins) - 穂高岳山荘
穂高岳山荘に荷物をデポ(置いていく)、奥穂高岳から戻ってきたらそのまま宿泊。
3日目
穂高岳山荘 - (1h 30 mins) - 涸沢 - (1h) - 本谷橋 - (50 mins) - 横尾山荘 - (1h 10 mins) - 徳沢 - (1h) - 明神 - (55 mins) - 上高地
山荘 / ヘルメットほかレンタル / レストラン
涸沢ヒュッテではヘルメットのレンタルがあるので、持っていない場合は利用しましょう。
山荘等
明神館, 徳沢ロッジ, 徳沢園, 横尾山荘, 涸沢ヒュッテ, 涸沢小屋, 穂高岳山荘
レストラン
上高地バスターミナルの2階にレストランエリアがあります。
ルート上の各山荘で食料を購入することもできます。
涸沢ヒュッテ公式サイト