先週の日曜日the Hike To The Clouds Teamは千葉県の鋸山に行きました。鋸山は石造りでは日本一の仏像があること、そしてそそり立った崖から下を覗くことができる「地獄のぞき」で有名です。もちろん私たちもこの2つ目当てです!
当日のアクセスは車で神奈川側からアクアラインを通って千葉へ行きました。途中で海ほたるもあるので、海を見ながら一休みもいいですね。駐車場はロープウェイ駅を利用しました。この駐車場はロープウェイを利用する方に限り利用することができます。(無料)どちらか片道だけでも大丈夫です。私たちは下りのみ利用する予定だったので、駐車場の整理の方にその旨を伝えたところ、誘導してもらえました。駐車場から登山コースは駐車場から歩いて7〜8分で、少しわかりにくいのでマップか目標を辿るといいです。登りは2つのルートがあります。それぞれのルートの説明が日本語と英語でしっかり表記されていました。私たちは鋸山の石材採掘の歴史にも興味があったので、車力道コースへ進みました。最初は舗装された道路を進みますが、山の斜面に差し掛かると、大きな石で舗装されたゴツゴツとした登山道へと変わります。
車力道コースは江戸時代から石材運搬に使われていた道を通ります。石材を運搬していたのは殆どが女性で、一回に80kgある石柱を3つ台車に乗せて合計240kgの台車をコントロールして斜面を降りるという力仕事をしていたそうです。これを一人1日3往復していたというのですからさらに驚きです。(パンダで換算すると7頭ぶん)当時は現代のような靴はありませんから、わらじを履いて行っていました。ところどころ凸凹の道もあり、登るほどに傾斜もどんどんキツくなっていき、私たちの時代にハイキングブーツがあって良かったと改めて感じました。
車力道コース上には所々に当時の採掘産業に関しての情報が載っている看板がいくつもあり、さながら自然の中にある歴史ミュージアムのような感じです。看板は日本語と英語両方で書いてあるので、個人的にはそこも良い点だと思いました。当時の情報に触れながら山を登ると少しタイムスリップしたような気分になれますよ!さらに登ると石材採掘によって削られた山の斜面が見えてきます。これは巨大なモダンアートのモニュメントに見えました。(ネットでは「ラピュタの壁」とかで呼ばれていますね)自然と計画的に掘削された整った山の斜面のコントラストが本当にラピュタの世界にいるような感じにさせてくれましたよ。
鋸山には春行くことをお勧めします。今回は運よく桜が満開の時期に行くことができ、同時にさまざまな花が山の所々に咲き始めている様子を楽しむことができました。すごく階段が多いコースなので、(Googleで検索すると2639段だとか!)花を見ながら休み休み登るのもいいですね。登れば登るほど、階段が現れ、一段一段高くなり、道も狭くなっていきます。私たちは階段が嫌いなので「死の階段」と名付けることにしました。お母さんとお子さんが二人で登っていましたが、結構大変そうでした。階段の終点から家族が応援していて微笑ましかったです。鋸山山頂に続く道と地球が丸く見える展望台へ行く分岐があるのでまず先に展望台へと向かいました。展望台からの景色は圧巻でした。本当に地平線が緩やかにカーブしていて地球の丸さがわかるんです。約240度に渡り、房総半島の形もしっかりわかり、海の対岸には神奈川の三浦半島も見える最高の景色です。ここから分岐に戻り10分程度登ったり降ったりして歩くと山頂に着きます。
さっきの展望台に比べたら山頂はかなり寂しいものになっています。小さな看板に木の間から見える少しの景色しかありません。やっぱり展望台は必ず行って欲しいと思います。また分岐に戻り、さらに少し階段を下ると上りの時にもあった分岐があるので、今度は日本寺の入口へと進みます。入り口に着くとゲートがあるので大人入場料一人700円を払い中に入りましたl。入り口すぐに大きな石造の大きな立ち姿の仏像があり、かなりの迫力があります。山のをくり抜いて彫られたその石像はなんだか私たちと目が合っていて見下ろされているように見えました。 向かって左に進んでいくと、階段が続き、上りきったところに地獄のぞきがあります。実際に上がって崖下をのぞくと、なるほど落ちたら真っ逆さまに地獄に一直線というのがわかります。崖にのぼるところに階段がなく傾斜のある岩を登らなければならないので、登山靴が合って良かったと今日2回目。いい感じの写真を撮ったところで大きな大仏を見に終わりのない階段をどんどん下っていきます。大仏は一見の価値ありです。桜が周りに咲いており、とても「禅」な気分になりました。(欧米のメディアなどは仏教建築や仏像に心を打たれるとすぐに禅という言葉を使いたがるよね。という話をしてました)しばらく大仏の前で静かに桜を楽しみました。あの時間は格別でした。ベンチがあるのでピクニックでお昼を食べるのにはすごくいい場所だと思います。近くには自販機があり飲み物も買えます。お寺のお守り等もそこで買えます。
また無限階段を登るのが嫌だったので、違うルートを辿ることにしました。大仏を背にして滝などがある方向に進み、石を彫って作られた小さな仏像が何十体もいる箇所を通りました。1500羅漢といい、先程の大仏と同じ職人によって作られたそうです。残念ながら明治時代に多くは反仏教活動によって頭をはねられてしまいました。日本寺では今もこの仏像たちの修復に力を注いでいます。
結局また階段を登り、ロープウェイ駅へと食べ物を求めてさまよいました。B級グルメの地獄アイスと地獄肉まんがあったので食べました。地獄アイスは黒いバニラソフトクリームで私たちは互いに黒くなった舌を見せ合って子供のように楽しみ、その様子をロープウェイの職員の方に見られて笑われました。地獄肉まんが生姜味のつよい黒い肉まんでした、B級というよりはC級グルメと判定しました。
ロープウェイは15分間隔で運行ということでしたが少し混んでいたため運行間隔をその時だけ調整したのでしょうか、思ったより早く乗ることができました。ロープウェイの所要時間は約4分ですぐに駐車場に戻ることができました。ガイドさんによると天気の良い日は富士山も見られるそうですが、今回はかないませんでした。
駐車場に戻るとまたお腹が空いてきたので、せっかくだし地元の黄金アジフライを食べようということになりました。調べるとさすけ食堂というお店があったのでいくことにしました。時間が15時前だったので念のため電話すると、案の定売り切れでした...ということで駐車場の近くにあるセブンイレブンの向かいにある船主(ふなおさ)というすし屋にいきました。そこにもアジフライ定食があり、別で回転寿司のようなシステムで寿司も注文できたので、アジを寿司でも食べることができ非常に満足です。味もとても脂が乗っていて今まで食べた味の中でもかなり上位だと感じました。定食にながらみという地元の貝がついてきたので挑戦しました。貝類は嫌いですが、まあまあ食べられました。貝好きの方は是非食べてみてください。食べ終わった後は金谷港によって海を見ながら潮風に当たり少し休憩し、登山どうだった?とか話しました。1日に山も海も一緒に味わえるなんで贅沢だなと思いながらリフレッシュして帰路につきました。階段地獄でふくらはぎに筋肉痛が残ったことは言うまでもありませんね。
鋸山に関しては鋸山のホームページへどうそ!.
ハイキングを始める際、道具を揃えるところがネックになりますよね。様々なブランドが細分化された用途に多様な商品を扱っており、情報が多いですよね。 そんなあなたのために、ハイキングブーツの選び方を紹介します。